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午前三時の月あかり

亀梨和也君と日常ごと。木皿泉さんの事なども。

雑誌掲載「妖怪人間ベム。亀梨くん抜擢は正解だった!」

月刊サイゾーの「月刊カルチャー時評」今月は「妖怪人間ベム」でした。


妖怪人間ベム』亀梨くん抜擢は正解だった!
注目の脚本家とプロデューサーが魅せた日テレ土曜9時枠の底力

サイゾーnew1


成馬さんは1つ前の記事でも紹介しましたがドラマ評論家の方です。宇野さんは野ブタファンではおなじみ?の「週刊 野ブタ」の第二次惑星開発委員会を主宰されている方です。週刊野ブタでは宇野さんはペンネームでもある「善良な市民」で、成馬さんは「成馬01」でそれぞれ執筆されています。岡室さんは、早稲田大学文化構想学部教員もされていて、この方のツイで今回の記事を知りました。


タイトルには亀梨君の名前がありますが、ほぼドラマの内容についての話です。
一部抜粋。


成馬 「ドラマ好きにとっては、河野プロデューサーと脚本家・西田征史のコンビがついにきたかということで、かなり期待感があったんです。ただ一般的な層から見ると「また昔のアニメのドラマ化かよ」って感じで、通りが悪かった印象がありますよね」


岡室 「河野さんはこれまで『すいか』などで木皿作品を多く手がけられていて、とても誠実にドラマを作っている。だから始まる前から期待していたんですが、ベム役が亀梨君というのを聞いた時はあり得ないだろうとのけぞりました(笑)」


「アニメ版が当時新しかったのは、正義の味方がドぎつい異形であり、普通には受け入れられない姿形の人たちを主役にしたことだったのに、その良さが損なわれるんじゃないかと。でもビジュアルを見て、亀梨君の違和感のなさにまた驚きました。あの無表情さ・無機質さがすごく合っているし、血が緑色でも不思議じゃない感じがするんですよね」


(中略)


成馬 「今期のその3作(ベム、ミタ、11人もいる)には、震災以降のドラマを作ろうという志の高さがあって、その結果がちゃんと出ています。その中でも本作は一番ヤバイところに踏み込んでいる。というのも、これって被ばくや放射能の話なんですよ。6話に出てきた爆発事故は明らかに原発事故を指していて、その結果不幸になった人たちがテロリストになってしまう可能性もあると指摘しているし、罪を犯してしまった科学者の苦悩も描かれている」


宇野 「『ポスト3.11の他者性』なんていうと陳腐だけど、大事なモチーフだと思います。他者っていうと、外国人やマイノリティなど、僕らは同じ時代を生きている存在のことをまず考えますよね。けれど、原発事故がもたらしたのは言ってみれば未来の他者への責任の問題なんですよね」


「つまり、本当に危機にさらされるのはこれから誕生する命だし、原発の処理には莫大な時間が必要で、僕らが生きている間に解決するかどうかもわからない。そういうことをベムたちの不死性が結果的に象徴しているように思えます」


「その異形の姿を受け入れることは、永遠に解決しない世界の汚い部分や、間違った部分を受け入れながら前向きに生きていくことでもある。諦念と希望が入り混じったものを感じます」

引用が長くなってしまいましたが、とても深く掘り下げてくださっていて面白かったです。
サイゾーというとあまり良い印象はなかったんですが(笑)、こういう記事も多く載っているんですね。