KAT-TUN ALBUM「come Here」
6月25日発売のKAT-TUNの2年半ぶりのフルアルバム「come Here」聴きました。
ミニアルバム「楔」で4人の方向性を示したかのように思わせといて、真逆に行きましたね(茫然)。
マキアの連載で亀梨君が(アルバムに限った話ではないですが)「あらゆる予定調和は徹底して壊しちゃう」と言っていましたが、KAT-TUNてそういう集合体だよなあと改めて。「人類は進化する反調和である」という言葉をKAT-TUNに捧げます(イティハーサ好きでした笑)。思い通りにいかないKAT-TUN大好きです。攻めてるなあ。
古き良き的楽曲とメンバーが言ってましたが、エレクトロポップっていうのかな(そこらへん疎いのでよく分かりません^^;)、そんなピコピコ系の音がどの曲にも入っていて、軽いんだか重いんだか明るいんだか暗いんだかよく分からないKAT-TUNの色が際立ってて面白いなと。
以下かなり偏ってますが曲ごとの感想を。
COME HERE
ちょっとレトロな香りのする、80年代MTV全盛時のアッパーなダンスチューンみたい。けれどカラッとひたすら明るいパーティーチューンとは違い、日本の夏のように湿度が高い印象なのは、KAT-TUNが歌うからか日本語の節回しによるものか。後半にかけてのそれぞれの高音が良いですねー。
2ndアルバムでは「明日には消えてしまうかもしれない俺達の生の為に愛し合おうぜ」みたいだったのが、このアルバムでは「明日にはきっと冷めてしまう恋だけど、死ぬほど君を愛してるよ」みたいな感じでしょうか(書いててとっても恥ずかしい///)。
このちょっと気恥ずかしいもったいぶった軽さ(けど湿度は高い)が今までにない感じでとても好きです。
なんでいきなり2ndアルバムの話が出てきたのかというと、今回のアルバムが2ndアルバムの流れに似ているとの感想を読んだのと、あと私が一番好きなアルバムが2ndアルバムだからです^^
何よりもこの曲をリード曲に持ってきたKAT-TUNの気概に拍手^^
TRIANGLE
アルバムでKAT-TUNらしい曲と言えば私にとってはこの曲とHIDE and SEEKです。アルバムで特に好きなのもこの2曲。
「なんで普通の恋が出来ないの?あなたたち(涙)」みたいな運命と罪を背負った曲きたきた!安定の激しさと身を切るような切なさ。真っ暗闇の中泥沼で抱き合う男女の姿が見えます見えます。フックの効いたサビに、絶好調に泣くギター。ためる、うねる。
田口君の耳を震わす骨に直接伝わってくるような中高音がぞくぞくします。高音ではっきりと耳に残る特徴のある亀梨君の声もやっぱり好きだな。
ART OF LIFE
上田君のソロ曲。かっこいい!メンバーのソロでは一番好きです。ボディブローいただきました!!
ずるずると引きずり込まれる重低音。トランス状態に陥りそうな落下するサウンド。に、真っ直ぐに切り込んでくる上田君の声。この歌い方すっごくいいです。直球。ゴリゴリじゃない正統派という感じで(言ってる意味が自分でもよく分かりません^^;)。
上田君は少年倶楽部プレミアムで低めに歌った歩道橋も良かったんですよねー。性格そのもののような素直でちょっと硬めの声が良くて、歩道橋という曲は苦手なんですがこのバージョンは好きでした。
ふわふわとした声も良いですが、こういった色々な声をグループの曲でも試して欲しいです。
フェイク
イントロやサビを聴くと割と王道なノリの良い曲のようですが、出だしでまずふいをつかれる手ごわい曲。え?この音で始まるの?って。つかめたと思ったらフェイントかけてくるリズム。シンプルかと思えば幾重にも重ねてくる音。
「どうだ歌えないだろう」と突き放された感じ。ファンと一緒に歌う事をまるで意識してないですね彼らは(笑)。そうこなくちゃ。
BREAK UR CAGE
なんでしょ、この秘密兵器のような曲は。クラブミュージックというよりディスコ。くるくると回るミラーボール。なイメージ。ジャズっぽい遊び心も楽しい。いつか本格的にビッグバンドをバックに歌ってくれないかなー。
一人一人の声というより声のバランスが良いですね。コーラスもノリノリで楽しい。フゥー!
退廃的な空気を纏ってルーズなダンスで踊って欲しいです。ぎらっぎらの衣装で。
Emerald
亀梨君のソロはまず踊って欲しいというのがあって(ドリボをやらなくなって本気のダンスを中々見られなくなったので)、あと亀梨君の音楽の趣味が私と合わないので、どちらに転ぶか毎回ハラハラするんですが(笑)、この曲は歴代のソロでも上位にくるくらい好きです。ダンスは、まあ踊るとしても間奏くらいでしょうかね。でもこの曲をライブで聴くのが楽しみです。
亀梨君自身の作詞。最初はもっと言葉数が多かったと本人がラジオで言ってましたが、それをあえて減らしたのが凄く良かったと思います。
キラキラとエメラルドに輝く海のように繰り返し繰り返し寄せて来るピアノの美しい旋律。その間をぬって一つ一つ繰り出させるフレーズ。亀梨君の静かな歌声。
溜息のようなかすかなハミングが、波間に消えてゆきそうなほど儚くて綺麗です。
HIDE and SEEK
この曲はアルバムで一番好きです。その次にTRIANGLE。
イントロから続くリフが不穏なナイトメア曲。私の悪夢へようこそ。見つかったら魂を抜かれる悪魔のかくれんぼ。みたいなモノクロのゴシックの世界。
空気を巻き込むストリングスとズンズンと地を這うギターが天からも地からも追い詰められているよう。一時の夢のような美しいハープ。そしてまた続く悪夢のようなリフ。
「雲間に 揺れ動く本音 隠さないで」の不思議な浮遊感。抑揚のつけ方が上手くなったなあ。
全曲の感想はやっぱり無理でした^^; ピンとこない曲もありますが、このアルバム好きです。
収録されている聖君の声のないシングル曲は色々と思うところもありますが、あまり聴いてないので感想の書きようもなく...
In Factのカップリングも素晴らしくてこれも感想を書きたいと思ってたんですけどね。アルバムが出てツアーも始まるしそんな暇ないかも^^; いつか書けたらいいなー。