午前三時の月あかり

亀梨和也君と日常ごと。木皿泉さんの事なども。

「いじめられてる貴方へ」2007年Myojoより

いじめによる自殺のニュースを見て猛烈に腹が立つとともに、亀梨君の2007年にMyojoに掲載されたメッセージを思い出しました。


Myojo名作ライブラリー



「いじめられてる貴方へ...。いじめてる君へ!」


亀梨和也
えらそうな事は言えないけど、いじめを受けてる貴方は、今、猛烈に人として強くなってるんだと思う。貴方が受けている苦しみは、貴方を悲しませるだろうけど“痛みを知る”っていう財産になってる。“痛み”を知っている人は、やさしいし強いよ。逆にいじめてる人は、取り返しのつかない大事なものをなくしてる。いじめてる人もいじめられてる人も、どちらでもないと思っている人も、俺も、頭じゃなく心で、自分に関わるすべての人のことを考えたいよね。貴方も俺も、まだ人生始まったばかりです。今、苦しくても、止まったり終わらせてはダメです。誰にでも負けちゃいけない勝負があるとすれば、それは今です。絶対、負けるな。


この言葉の中に亀梨君の本質が全て詰まっていると思います。
痛みを知っている者だけが言う事の出来る強いメッセージですね。


私はファンになりたての頃、亀梨君が作詞した「絆」の歌詞を読んで少し意外に思った事がありました。


2番の歌詞「嘘ついたっていいさ。涙流していいから」の部分が。


亀梨君は自分にも他人にも厳しい人で「人として嘘はつくな。泣く暇があったら頑張れ」という人だと思ってたんですね。勿論、仕事の面では他人にも厳しいですし、自分は絶対涙を見せない体育会系のど根性の人なんですが。


でも頑張ってない人は頑張りたくても頑張れないんだとちゃんと分かってるのだと思うんです。理解してそして許してくれる。今頑張れないなら頑張らなくていいよと。でも頑張れるのに頑張らない人には厳しい。とても柔軟性のある人だと思います。


いじめられている子はもうどうしたって頑張れない。だから頑張るんじゃなくて踏ん張れ。前に進まなくていいからその場所に踏みとどまれと言っているような気がします。ある方が「亀梨君はマイノリティに優しい」とおっしゃっていました。その通りだと思います。


ついでに絆の歌詞も → 「絆」歌詞


世の中には口にしない方が美しい言葉というものがあって、この「絆」という言葉もそうだと思います。口にすればするほど意味の薄れていく言葉だと。


ですが、この歌詞は亀梨君の真っ直ぐな、真っ直ぐ過ぎる魂がそのまま言葉になって表れているようでとても好きです。胸を打ちます。


亀梨君自身も「立ち止まることさえ出来ない 苦しさの中に見えた光」を追ってここまできた人だと思うのです。